なつかしいインペリアルセーブル
ユダヤ人の毛皮商、ニューヨークで製作、販売していた業者で、
セーブルのトップクラスを買取り、「EMPERIAL」とブランド化して販売
デザイン画と参考デザイン
染色してレーステープ(木馬製)を入れることになりました。
左から3つ目の3cm幅を入れることになりました。
最上段は左側の1.5cm幅レースリボン
レーステープはストレッチ性がないのでカーブの部分はイセル(ギャザー)ことになります。
43cm丈、出来上がり580gとかなり軽いものに仕上がりました。
オリジナルのインペリアルセーブル・コート
面積を確認して2着取れるようにします。
左側がオリジナルのインペリアルセーブルのコートの有効面積(UTS):24,500
右側が新しいデザインの必用面積(PTS):8,815
レースリボンテープを入れる分:2,490
8818-3490=6,325とうことになり
UTS-6325=18,241がもう1着のコート用に残すことができます。
仕様図
今回2着作る予定なので、
①83丈の方に
身頃#1~9と袖#1.2.6をつかい
②43丈のボレロは
身頃#10~12と反対側の#1の上部のカラー部分と袖#3,4,5を使うようにした。
②の#3(下から3段目)はセットインのテクニックによって縫われている元#11,12の上部を使えることになる。
アメリカンミステリーと呼んだセットイン
身頃
袖
カラー
further information
彼女が、縫製上のテクニックで「アメリカンミステリー」と言ってたことは、「set-in:セットイン」のことだと思う。
1枚を100cmにもレットすると幅が4cm~3cm位の細いストライプになってしまうが、
2枚の内1枚を前足の部分でコネクションして1枚にすると、大きな面積のセーブルになる。
原皮の皮面にもクラウンのマークがスタンプされ、裏地にも刺繍が入ったものを使用していた
30年程前、インペリアルはコートで2000万円~4000万円で販売していたと思う。
日本のバブル期の前から日本にも紹介され買われた方も多かったと思う。
御夫婦に直接お会いしてお話を伺ったことがあった。
当時いただいた写真
当時の資料から、セーブルもオリジナルの生息地名がそのまま素材名としてついていることがわかります。
ボードに張られている(nailing)セーブルは全てセットインされています。それでないと各ストライプがこの幅にはなりません。
バルグジスキー
カムチャスキー
ヤクスキー
ギジグンスキー
トボルスキー
アムールスキー
が有名
特にバルグジンは濃いこげ茶色で、綿毛が薄紫なので高値がついていた。
もう1点のデザインは83丈
参考デザイン