スラーレミンクコートを横使いにリメイク

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毛皮の大好きなお客様。
90cmのミデ丈コートを横使いで100cm丈コートと
ファスナーで65cm丈ハーフに
カラー、カフスはファーム・セーブルを6枚使いました。
1.6Kgのコートが、100cm丈横使いで1.43Kg、ハーフで1.1Kgの仕上がりになりました。
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ファスナーで外せばハーフに
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ポケット口にリボン付き
オリジナルは縦使い90丈、1.6Kgでした。
えぐちスラーレm  えぐちスラーレ・セーブルPAC
トワールの仮縫い時点で、お客様から「フラットカラー、ポケットにリボン」という提案がありました。
仮縫い後パタンにします。
トワールは身ごろ4枚パタンで、ウエストがシェイプされますが、パタンでは原皮のストライプに合わせて、横方向につなぎます。また胸~袖山~背の部分は1枚の原皮で取れるように、パタンを横方向に修正します。
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袖山部分は身ごろに繋げます。
パタンに合わせて分解したストライプを選定してゆきます。
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着丈不足のため、#10と#11は元袖中心のストライプを使いました。
パタンに合わせて、レットをほどいて縫直し、幅出し、カーブ付けをします。
身ごろ上部
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身ごろ下部
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袖とセーブルカフス
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毛皮はリメイクに際して、たくさんの可能性があります。
布地のようにただカットして、不要な部分のデザインをとってしまうだけではなく、オリジナルのデザインは全く考慮から外して、新たなデザインに挑戦できるメリットがあります。
毛皮に対する豊富な技術と作業への忍耐強さ、トラブルへの対応、新しいデザインの応用力、顧客の要望の把握、トワールによるフィッテングとバランス感覚、毛皮パタンへの変換能力などが試される、やりがいのある、すばらしい素材です。いつもかかわっている毛皮が、いろいろなヒントや困ったときの対応策を私たちに教え与えてくれるのです。

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