イギリスで30年以上前お求めになったダークミンクを
一度、身幅出し、袖幅出しをなされたコート2、1kgを
抜き毛ライナーコートにしました。
1.23Kgに上がりました。
差毛ミンクで10cm平方(1デシ)7.8gが抜き毛にして5.0gになったことになります。
抜き毛で約3割、横使いにして更に2割軽くなったわけです。
内側(ライナー)
抜き毛にして横使いにしました。
抜き毛にすると綿毛の色になります。
オリジナルコートは縦使いで2.1Kgありました。
抜き毛にして、色違いが発生することがあります。
カラー、カフス、袖下は前のリフォームの時、染色でない原皮を使われたようです。抜き毛にすると、綿毛の色が違うことがわかります。
抜き毛、刈毛ではこの部分に注意する必要があります。
綿毛の色を確認して作業を進めます。
色違いのものを使わざるを得ない場合、染色をすることができます。
ただしこの場合も、染色に耐えられるか、耐久性をチェックをします。
また染色で1.5割収縮します。
作業の前にオリジナルのコートの面積を確認して、面積上十分対応できるようにしておく必要があります。
左側がオリジナルコートの有効面積21372平方センチです。
最下段にコートの総重量2100gから、
有効面積から毛皮の1デシの推定して7.9gと出ています。
右側が新しいライナーコートの毛皮の必要面積12682が出ています。
その最下段に予想重量1451gが出ます。
実際には1230gでした。
1デシあたり6.5を5に修正すると1200gになります。