
ヌートリアの前立てトリミングのヤブレ
修理(repaire)
カナキン接着テープ5mmを張って、毛皮ミシンか手マツリで縫い合わせる。
その後バイリン薄手不織布接着テープで押える。
毛皮ミシンの糸目2mm位、糸調子はユルク、
布地コートに油が付かないようにビニール袋に入れてミシンを使うとよい。
ヤブレ部分を開ける必要があり、ネック回りをほどいて開けるのだが、
バイアステープを布地のネックに一緒に縫い込んでありアズすことができないので、カットして開けた。
その後バイアステープ代わりに、ストレッチテープを使い、キセを外にかけて、手縫いで布地のネックに縫い付けた。
出来上がり
毛皮のヤブレの修理のほかに、修理箇所を開けてみて、
オリジナルの縫製方法によって、修理の作業が複雑になることがある。
➀布帛の縫製側主体で毛皮を取り付ける場合と、
➁毛皮の縫製主体で毛皮と取り付ける場合で取付の方法が異なってくるからだと思う。
➀の場合、毛皮に修理はないという前提で縫製しているように思う。
➁の場合、毛皮に修理はあり、という前提で、分解しやすく、
補強芯の使い方や縫製方法を考えるように思う。
毛皮縫製でも、既製品で売りっぱなしの場合と、
顧客がありオートクチュールのように再直しを考えておく場合とでは違うように思う。