フードは共用で、ボタンで取りはずし
ベスト
前端は上下開きファスナー
オリジナルのコート
裾にスカラップのあるおしゃれなコートでした。(お客様がお送りくださったお写真です)
デザイン画と参考資料
今回は、後身頃でベスト、前身頃でハーフコートを取りました。
それぞれの脇は上部残皮を利用
前身
後身
フードは、もとカラー、もとカフスなどと使い、少し苦労しましたが、上手くコネクションできました。
ベストとハーフの仕様図
Further Information
ヌートリアの原色はこげ茶で、抜き毛して、綿毛だけの柔らかい毛足
スキンはレットアウトも可能ですが、ゆるいカーブでスキン・オン・スキンでコネクションするのが一般的です。
このコートは一度脱色して、べージュに染色したと思われます。
原色ヌートリアの毛面
皮面
ヌートリアは南米のパンパに生息するので、アルゼンチ産のものが多い
ヨーロッパではポーランド産を使ってドイツのローゼンベルグ・ラインハート(Rosenberg & Lenhart)社製が良質な製品を作っています。
スキンのコネクションでは頭部分(毛足長い)と尻部分(毛足短い)の縫い合わせの際、上にくる原皮を5mm程載せるようにして縫い合わせると、毛足の段がでません。