フォックスのダンゴについて

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フォックスは尻(ランプ)部分に綿毛が寄り合って、「ダンゴ」になることがあります。
毛皮は一般に2種類に毛があります。長くて太い差し毛(ガードヘアー、ただ単にヘアー)と綿毛(下毛、アンダーファー、コットンファー、単にファー)があります。
綿毛は産毛のような、柔らかな保温用。この綿毛が絡まって、ダンゴ状になります。
最初から原皮がダンゴ状になっているものもありますので、仕入れする時は注意が必要です。
ブルーフォックスに多いように思います。シルバーファックスは少ない。
今回持ち込まれたお客様のコートは有名ブランド(毛皮のブランドではありませんが)の横使いのものでしたので、コートの背中心に原皮のお尻が寄り合うことになり、着用時にもたれかかる為、毛皮が押されているうちに、ダンゴ状態になったのだと思います。
これを避ける為には、
(1)縦使い
(2)横使いの場合、ランプ部分がヒップライン以上のストライプには入らないようにする
(3)入ってしまう場合は、テープイン加工でテープを多めに入れる
などの方法が考えられると思います。
今回のダンゴの修正は
一度に直接クシをかけず、
綿毛をピックでほぐしながら解いてゆくと修正できます。
道具はピックとカナグシ、ワイヤーブラシが必要です。
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