いくつかのデザインの中からウエスト切り替え
カラー、カフスにミンクのジャケットに決定しました。
ドイツによく行かれるというので、中欧風のノーカラーブレザーも
提案いたしました。

　
　
フォックス付きオリジナルコートは1.47Kgでした

オリジナルコートは１．４７kg

0.97Kgのジャケットになりました。

お客様とドイツのことが話せて、懐かしい思い出が蘇りました。
3年ほど夏休みはフランクフルトとミュンヘンの中間くらいにあるウルムに行きました。ドナウの辺でヨーロッパ一の高さを誇る教会、郊外にブラウトップという美しい泉がありました。紡錘状の深い泉で、泉の色がグラジュエンショに変わります。２１世紀の自然科学をリードしたアインシュタイン（日本語では一石さんというところでしょうか）記念館があります。社会科学ではマルクス、人文科学ではフロイト。みなユダヤ系の方です。マージナルマン（周辺人）という概念がありますが、メイジャーに比べて、マイナーの人のエネルギーが学術に結集したのでしょうか。
フラクフルトではメッセでブースを持ったことがあります。毛皮の見積もりシステム（パズル１５）を紹介するために参加しました。ベルリンに住む女性で当時毛皮マイスターには男性しかなれない、という当時のドイツ毛皮業界で、３ヶ月押しかけて弟子入りしたカレンを訪れました。ハレ大学におばあ様の父上が１９０４～５年在籍した成績簿がまだ残っていた。下宿のアパートもそのままだった。ハレはケルト語で塩、岩塩精製工場がありました。
ベルリンは美しい綺麗な街、ジプシーヴァイオリンの流しがいて、「チャルダーシュ」などに酔いました。ジプシー音楽はフィギュアースケートでたくさん使われています。リズムに緩急があり、高音から急激に低音に移行するススリ泣くような曲想はたまりません。私は佐野稔さんが東京の世界選手権のフリーで踊ったマントヴァーニーの「ブタペストの心」ですっかりジプシー音楽の虜になってしまいました。
https://www.youtube.com/watch?v=yZ5qaY92LSs
(佐野稔の東京大会のフリー）
チゴイネルはドイツ語でジプシーのこと、彼ら自身はロム（人間）と呼んでいます。インド北西部が彼らのふるさとで、スペインに流れて行った人達はフラメンコで有名。アイルランドにもたくさんジプシーがおりました。テインカーと呼ばれていたと思います。水玉（ドット）や縞模様（ストライプ）、サッシュベルトなどジプシーファッションの要素ですね。
フラメンコのーflーはインドヨーロッパ語族の重要な語根（語幹root）です。
流動感を表すのに使われています。
flare　フレアースカートなど
flame　炎
fly　飛行
flag　旗
flash　フラッシュ、トイレの水
flood 洪水
言葉は私の大好きなものの一つです。英文科にいったのですが、
私は文学より言語学（linguistic)の方があっていたのですね。
特にインドヨーロッパ語族は比較言語学のおかげで、語源研究が進んでいます。日本語はまだ体系化されていませんが、言語研究には尽きぬたくさんのロマンがあります。
ヨーロッパの言語は動的（ダイナミズム）で捉え、漢字などは象形文字で静止画（スタィステック）として捉えようとしているように思われます。
英和語源辞典では小川芳雄があります。
WyldやSkeat、Casselが英英語源辞典を書いております。